プレストネット工法®とは
国土交通省 新技術活用登録 No.KK-040047-VE 少実績優良技術認定(2010.3)
本工法は、一定の先行引張力(受圧板に10~30kN)をロックボルトに与え、ロックボルト頭部に設置した受圧板を鋼棒で連結することにより、あらかじめ緊張力を与えておくことで土圧の拘束力を高め、崩壊に対する先行抵抗力を初期状態から保持させておくことにより崩壊を未然に防ぐことができます。
また、立木を残して自由に配置を計画でき、受圧板などの部材が緑化工事で隠れるので完全な自然回復が可能となる工法です。
・クレーン等の機械の進入が不可能な場所
・自然景観を保全する必要がある場所
・崩壊性の高い地山で逆巻き施工を必要とする工事
・工程を早め早期完成を図る場合
・構造物の床堀に伴う安全対策工など仮設工事
などの幅広い場面で適用できます。
- 【施工直後】
- 【緑化工後3ケ月】
従来のコンクリート吹付法枠工法に代わる工法です。
従来工法のロックボルト付コンクリート法枠は、地山崩壊が生じた後に法枠によって抵抗するという、いわば「崩壊を待ち受ける工法」です。
本工法は先行してボルトに引張力を与え地山の崩壊を未然に防ぐ工法です。
従来工法では斜面上での作業量が多く、コンクリートの硬化時間が必要で逆巻き工法を行うには行程が長くなります。
また、枠断面が 300 ㎜ × 300 ㎜以上になると緑化しても枠が隠れず、山腹にコンクリート特有の人工的な構造イメージが強く残り、近年環境重視の立場からは景観を損なうと言われています。
お問い合わせはこちら
TEL:06-6455-8711
(月~金)9:00~17:30
特長
1. 自然斜面・切土法面に対応が可能。
切土法面はもとより、自然斜面にも施工が可能です。斜面を傷めず立木をよけながら施工出来るため、自然環境を損ないません。
2. 部材は100%工場制作
本工法の部材は、100%工場制作することにより高い品質を確保。施工不良が生じません。
3. 逆捲き施工が容易
従来工法に比べ、本工法は分割して部材を取り付けるため、逆巻き工法が容易に出来ます。
4. 施行が容易
人力作業で簡単に組立が可能。部材の運搬も容易です。
5. 部材は人力で取り扱い可能
部材は最大40㎏未満で、人力で取り扱うことができます。
5. 工期の短縮・コストの削減が可能
施工が容易、施工不良が生じない、部材が軽い等の理由により、工期短縮が図れます。
6.法面の計測が容易
部材が鋼製のため、法面の計測が容易に出来ます。
7. 緑化により部材を完全に隠すことが可能
受圧板などの部材が緑化工事で隠れるため、景観面で非常に優れています。
また、部材を環境色に着色することも可能なので、国立公園や風致地区等の景観を重視する地域にも適用できます。
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適用条件
1. 適用可能な範囲
- ・受圧板設置地盤が概ねN値10程度以上で施工が可能です
- ・適用勾配は原則1:0.3~1:1.8
2. 特に効果の高い適用範囲
- ・自然斜面一般(樹木がある斜面)
- ・表層崩壊の恐れのある法面対策工
- ・植生による全面緑化を前提とした法面保護工
3. 現場条件
- ・切土法面、立ち木のある自然斜面で適用が可能
- ・ロックボルト設置後は、プレストネット工の部材が軽量のため人力作業で施工可能でありクレーン等の機械類は必要としない
4. 技術提供可能地域
- ・制限なし
5. 関係法令等
- ・特になし